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土壌分析について

EC(導電率・電気伝道率)検定

※ハウス栽培は必ず実施してください。

<各画像はクリックすると大きい画像で見られます>

ECメーター(ハンナ製)を使用した場合


ECメーター(堀場製作所)を使用した場合


1.抽出容器に10ccの純水を入れる。 1.抽出容器に10ccの純水を入れる。
2.土壌マスで2ccの土を計り、抽出容器に入れる。 2.土壌マスで2ccの土を計り、抽出容器に入れる。
3.ろ紙をつけずに、ろ過器とろ液受容器をはめ込み、3分間振る 3.ろ紙をつけずに、ろ過器とろ液受容器をはめ込み、3分間振る
4.震とう後、逆さまにして栓を抜く。ろ液受容器に移動した土が沈澱するまで静置する。 4.震とう後、逆さまにして栓を抜く。ろ液受容器に移動した土が沈澱するまで静置する。 4.震とう後、逆さまにして栓を抜く。ろ液受容器に移動した土が沈澱するまで静置する。
5.導電率計のスイッチを入れ、センサー部分を純水ですすぐ。 5.導電率計のスイッチを入れ、センサー部分を純水ですすぐ。

【より多くの検体を精度よく分析するには
11補助器具「導電率計】
6.校正モードにして、センサー部分に校正液(付属品)を入れ、「ACL」ボタンを押すと自動的に校正。その後、純水ですすぐ。 6.校正モードにして、センサー部分に校正液(付属品)を入れ、「CAL」ボタンを押すと自動的に校正。その後、純水ですすぐ。
7.「CAL」ボタンを押し、導電率モード(mS/cm)の位置に▲を合わせてECの測定とする。 7.「CAL」ボタンを押し、導電率モード(mS/cm)の位置に▲を合わせてECの測定とする。
8.抽出ろ液の上澄みを導電率計のセンサー部分に入れ、安定マーク が出たら数字を読む。 8.抽出ろ液の上澄みを導電率計のセンサー部分に入れ、安定マーク 安定マーク が出たら数字を読む。

有機栽培におけるEC検定


EC(Electro Conductidity:電気伝導度)とは、土壌溶液中の塩類濃度の指標として用いられます。硝酸態窒素、硫酸根、塩素などの陰イオンや土壌コロイドに吸着しきれずに土壌溶液中に存在しているアンモニア態窒素、石灰、苦土、カリ等の陽イオンの量と比例して数値が高くなり、一般的には、ECが低い場合は土壌養分が少ないとされ、高い場合は土壌養分が多いとされています。特に施設土壌等では減肥(主に基肥の窒素量)の目安として活用されており、高すぎる場合は塩類による濃度障害が起こる危険性が増します。野菜ごとに塩類に対する抵抗性が異なるので把握しておきたい指標でもあります。

けれども、通常の露地栽培では降雨・降雪により肥料成分が流されてしまうため、ハウス栽培以外での測定は必要ないと思われます。

有機栽培の施設圃場では窒素の形態が異なることもあり、0.5以下の値を示すことが多くあります。1.0以上であれば何か問題があると考えられます。しかしその前に、分析土壌の取り方が間違っていなかったかどうかを再度確認する必要があります。塩分の高い成分などが入ってしまったなどのこともあります。特に硝酸態窒素やアンモニア態窒素の成分分析で高い値を示していないにもかかわらず、EC値が高い場合が稀にあります。その際は塩分測定を行うとともに再検査を行ってみてください。

塩分濃度が高い場合は、牛舎などに用いる敷料(敷材)や堆肥の原料としたチップ(木材)に問題がないか確認をする必要があります。牛舎にはミネラル補給のための鉱塩(こうえん)が常時置いてあります。この粒が敷料と共に堆肥化され、ハウスに散布された場合は高濃度になってしまう可能性があります。またチップについては外国材が多くありますので、木場のような状況化で長く漬け置かれた木材が、脱塩せずに裁断された場合には可能性があります。

ハウス栽培では正常に作物が栽培できていても、正常値を確認するために、また異常を早く察知するためにも、土壌分析を行う度に計測をお薦めします。


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