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第2回 オーガニック・フェスタ in 小松島 (2013年3月2日)

第2回 オーガニック・フェスタ 2013 in 小松島

第2回 オーガニック・フェスタで開催された弊社代表の小祝の講演内容を始めその後の討論会で上がった技術内容を
レポートいたします。

≪基調講演≫
"JBF代表取締役 小祝 政明"

◎土づくり
 土が柔らかいということは水はけが良く、酸素が供給されやすくなります。ということは根が入りやすく、直根が長くなることによって養分をバランス良く多量に吸収できるようになります。逆に硬い土では、根域が浅くなることで上層のミネラルしか吸えず、溶けやすく移動しやすい窒素しか吸えなくなります。窒素しか吸えないという環境は病害虫に侵されやすく更に、硝酸値の高い、糖度の低い作物を栽培することになります。

◎有機物資材の位置づけ
 わらは炭水化物、豚糞・鶏糞はタンパク質の供給源であることを理解する必要があります。

◎栄養素(ミネラル)の補給
 堆肥によって土づくりを行った後に、土壌分析などを行い不足分の栄養素を補給します。

◎植物生理(葉の炭水化物生成)
葉緑素によって光を吸収し、熱が発生する⇒冷やすために水を吸収する→発電が行われ、水素と酸素に分解される⇒水素は二酸化炭素のOで固定され、水として体外に放出されることにより冷やす(熱を追い出す)ことができる⇒残ったものは“CH2O”(炭水化物)となる

◎炭水化物の代表的な物質
 砂糖(ショ糖)“C12H22O11”やぶどう糖(糖分)“C6H12O6“などがあります。しかし、天気が悪いと電気がつくられなくなり(水素のできる数が少ない)、クエン酸“C6H8O7”やビタミンC“C6H8O6”酢酸“C2H4O2”となり、酸味のある作物になってしまう傾向にあります。

◎炭水化物の使い道
 植物の根・茎・葉は、細胞と植物繊維からできており、植物の細胞は、タンパク質でできています。アルギニン“C6H14O2N4”やグルタミン“C5H9O4N1”などの窒素と炭水化物のくっついた物質アミノ酸は根から吸収されることにより、体内の細胞、セルロース、澱粉、多糖体の形成がスムーズに行われます。

◎化学肥料栽培と有機栽培
 化学肥料栽培では、無機態窒素(Cがない)であるため、葉でつくられた炭水化物を吸収してアミノ酸となり、細胞をつくります。そして、残った炭水化物でセルロースをつくるため、薄い状態となってしまいます(病害虫の影響を受けたり、栄養価が低くなったりします)。
 一方、有機栽培では、吸収するのが最初から炭水化物付きの窒素(アミノ酸やペプチド)なので、葉でつくられた炭水化物がそのまま細胞形成に使われます。また、残った炭水化物は体を守るセルロースとなるため、頑丈な体をつくることができます(自己防御ができ、栄養価も高くなる)。


≪討論会≫

Q;活性酸素は交感神経、抗酸化酵素は副交感神経という認識で良いのか?
A;交感神経および副交感神経は自律神経であるが、それぞれに関係性があるかどうかは解明されていない。

(株)東京デリカフーズ 武井氏


Q;抗酸化力の高い作物を摂取しすぎるとバランスが崩れるのでは?
A;サプリなどでは摂取し過ぎることがあるが、その量は決められている。また、野菜単体でそもそも過剰域に達するだけの量を食べすぎることはまず不可能。
(株)東京デリカフーズ 武井氏


Q;体内で抗酸化酵素はつくれないのか?
A;人間も動物もつくることができる。(SOD酵素)
(株)東京デリカフーズ 武井氏


Q;炭水化物から糖と抗酸化物質の両方ができるようだが、炭水化物量に変化がない状態で抗酸化物質を増やす方法はあるのか?
A;栄養成長の時期は炭水化物が細胞形成などに多く利用され、体内に貯め込まれ難い。栄養成長から生殖成長に切り替わる収穫時期が最も高くなる時期になるため、その時期に増やすことが可能である。しかし、それには光合成効率を高めることはもちろん、堆肥を投入して土中からも水溶性炭水化物を供給させる必要がある。収穫時期が該当する品目であれば抗酸化力のある野菜を提供できる。該当しない品目には当てはまらない。

JBF 小祝


Q;平均寿命は、長野県が上位で、徳島県は下位であるが、良い対策はないのか?
A;野菜をどうやったら美味しく食べられるか提案し、美味しい野菜の販売が良い。また、長野県は野菜を漬物(乳酸発酵)にする習慣があり、それが長寿命の秘訣。
(株)東京デリカフーズ 武井氏 / JBF 小祝


Q;農場の規模を拡大するためには、資金・土地・人件費などの対策は?
A;補助金や助成金などを利用。調べたりして、情報をいち早くつかむことが必要。
樫山 直樹氏 / 佐々原 洋道氏


Q;土壌分析の結果において、簡易分析と専門分析の値に違いが出る理由は?
A;まず、(Dr.ソイルを用いた)簡易分析は体積法を用いており、従来の重量法とは大きく異なるため。また、根は根酸によってイオン交換を行い、養分を吸収するが、実際はこれ以上強い酸によって抽出するため、差が出てしまう。
JBF 小祝



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