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書籍について

有機栽培の基礎と実際

有機栽培の基礎と実際

有機栽培の基礎と実際
-肥効のメカニズムと施肥設計-

著者名:小祝政明
出版社名:農山漁村文化協会
発行年月日:2005年3月
価格:2,777円(税込)
ISBN:4-540-03197-X
索引が印刷できます

ジャパンバイオファームより、送料込み2,700円にて販売いたします。
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内容紹介

堆肥でつくるとなぜおいしいのか?
本当に、堆肥や有機質肥料だけでは収量は上がらないのか?
有機質肥料が効くとはどういうことか?
正面切って論じられてこなかった「有機栽培の科学」にせまり、たんなる経験やカンではなく、データでつくりこなすための道筋を明らかにする。
簡易な土壌養分の検定のやり方やデータの読み方、各作物別の施肥設計、実際の堆肥づくり、アミノ酸肥料づくりのポイントなど、良食味と多収を実現するノウハウも満載。
有機栽培のしくみがまるごとわかる一冊。


目次


有機栽培の肥料と堆肥

序章  なぜ、有機栽培で失敗するのか-思いちがいから探る
第1章 有機栽培って何だろう?
第2章 作物の生長と有機栽培
第3章 有機栽培の土つくり
第4章 有機栽培と肥料-アミノ酸肥料とミネラル肥料
第5章 土壌分析の考え方とその実際
第6章 有機栽培の作目別施肥設計とその実際
第7章 堆肥・アミノ酸肥料(ボカシ肥料)のつくり方


著者 小祝政明(こいわいまさあき)


1959年、茨城県生まれ。大学の外国語学部と、さらに農業関係の大学で学んで現場に。その後、オーストラリアで有機農業の研究所に勤務して、帰国。
現在は、有機肥料の販売、コンサルティングの(株)ジャパンバイオファーム代表を務めながら、経験やカンに頼るだけでなく客観的なデータを駆使した有機農業の実際を指導している。


有機栽培をこころざして20年が経とうとしている。

「有機のチッソが吸収されていて、それが効率的に作物の体づくりやエネルギー源として使われている。だから有機栽培は品質のよいものが安定してとれる」

このように説明してきたものの、科学的な根拠は十分示すことはできなかった。
というのも、
「根から吸収されるチッソは硝酸やアンモニアといった無機のチッソだけである」
というのがこれまでの定説だったからだ。
だから、2002年に国の試験研究機関の成果を「作物の根、有機物を吸収」と報じたニュースは、当時、有機栽培の実践を裏付ける根拠に乏しかった私にとって大きな支えとなった。
もっとも、組織培養で細胞はアミノ酸を直接吸収し、それを細胞へと作り替えていることは知っていたので、同じことは根でも起きているはずだということを拠り所としていた。
そのことが証明されたのだ。

作物の行っている2つの大きな事業は光合成と呼吸(仕事)であり、どちらにも炭水化物がかかわっている。
炭水化物は光合成の生産物であり、呼吸のエネルギーであるわけだ。
そして有機の肥料であるアミノ酸肥料(本書では、アミノ酸単体ではなく、水溶性のタンパク質からペプチド、各種アミノ酸といった有機体のチッソの総称として使っている)はチッソとこの炭水化物の変形体で構成されている。
アミノ酸肥料は炭水化物を持った肥料であり、その能力としては、チッソ肥料としてのものだけでなく、炭水化物としての能力をあわせもっていると考えてよい。
そのアミノ酸肥料をチッソ肥料として供給し、作物が吸収することで、作物は地上部からだけでなく根からも光合成の産物である炭水化物を得ることができる。
それが体づくりの材料になり、生きていくうえでのさまざまな活動のエネルギー源となるわけだ。
有機のチッソを吸収することで、作物は非常に効率よく生長することができる。
それは作物が生き残っていくうえから見ても有利なことにちがいない。

おなじような考えから、堆肥についても新しい見方ができるようになった。
腐植をふやし、団粒構造を発達させるというのが堆肥の見方だったわけだが、堆肥中の水溶性炭水化物の役割に注目することで、冷害や気象災害時の堆肥効果を説明できるようになった。
ここにも炭水化物が顔を見せてくる。

まさに作物は炭水化物によって生かされ、生きている。

本書は、私がこれまでさまざまな講習会などで感じていた農家の要望を1冊にしたものだ。
その要望というのは、
「作物の収量・品質をよくしたい」
というだけでなく、
「なぜ収量・品質が高まるのか」
「作物の体の中ではどんなことが起こっているのか」
「作物が生きているとはどうゆうことか」
「では人間(農家)は何ができるのか」
といった、作物の生長の背後にある「生きていることの本質・根拠」を知りたいという欲求である。

しかし、そのような方のニーズに応えるような本は探してもなかった。
栽培のノウハウの本は多い。また作物生理や生化学の専門書はあるものの、作物栽培との関連で紹介した本はなかった。
そこで、能力を超えているとは思いながらも、自分の考えをまとめてみようということで、このような本を執筆することになった。

そのため、作物生理や生化学的なことについてもかなり突っ込んだかたちで作物栽培、それも有機栽培のやり方、考え方を紹介した本となった。
このような本はあまり例のないものだと思う。

前半、とくに第1章、第2章は作物生理的な話が中心である。
そのため、とにかく有機栽培のノウハウをすぐにでも知りたいということであれば、序章に目を通してから第6章以下を先に読んでいただき、その後で第3章、第4章と読み進めていただきたい。
また作物のことを基礎から知りたいという方は、第1章からじっくりとお読みいただきたい。

この本は私のいまこの時点での有機栽培の考え方・理論・ノウハウをまとめたものだ。
今後さらに実践を積み重ね、作物を前にして農家の皆さんと話し合うなかで、有機栽培について、より深めていきたいと思っている。
この本がそのたたき台として意味があるものになれば幸いである。

2005年2月 著者

本書「はじめに」より

索引

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  2. ファイルはA4用紙2ページで作成されています。1枚の用紙に裏表で印刷してください。
  3. 「英字~カ行」を表側にして中折にしてください。
  4. 書籍に挿みこんだ際に5mmほど余るので、カッター等でカットしてください。

※更に調べ易くするために、定期的に内容を更新していきます。タイトル横の「バージョン」の日付をご確認ください。

「有機栽培の基礎と実際」索引
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