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書籍について

有機栽培のイネつくり

有機栽培のイネつくり
きっちり多収で良食味
-小祝政明の実践講座2-

著者名:小祝政明
出版社名:農山漁村文化協会
発行年月日:2008年11月
価格:2,052円(税込)
ISBN:978-4-540-07145-4
秋のワラ処理とpH改善で白い根を確保、
酵母菌活用のアミノ酸肥料とミネラル重視で、
有機なのに
生育安定、食味も向上、そして多収も―
シリーズ待望の小祝式有機イナ作の極意と実際。

注文については、各書店、インターネット書店、田舎の本屋さん(農文協)をご利用ください。

10冊以上まとめ買いされる方は、弊社までご相談ください。

内容紹介

一般的に「生育が悪い。病気にかかりやすい。倒伏が多い」というイメージを抱かれがちな『イネの有機栽培』。
そのイメージを覆す小祝流『イネの有機栽培』が『白い根イナ作』です。
本書ではその栽培方法について、
「イネの白い根と赤い根の違いは何か」
「有機栽培を成功させる最も大切なポイントは?」
「有機栽培の施肥の二本柱」
「有機栽培の難問、雑草への対処法」
などを具体例などをまじえて分かりやすく紹介しています。

目次


有機栽培のイネつくり

はじめに
図解 はじめてのイネの有機栽培
第1章 有機栽培とイネの生育
 1.有機栽培を支える土
 2.めざすイネの収量構成
 3.有機栽培のイネの生育
第2章 秋処理の考え方と実際
 1.秋処理のねらい
 2.ワラの分解を進める
 3.秋処理の手順
 4.春から始める場合の留意点
第3章 施肥の考え方と実際
 1.秋処理でのミネラル施肥
 2.本田でのチッソ施肥
 3.ワンランクアップ資材でさらに甘く、おいしいおコメに
 4.化成から有機への切り替えのポイント
第4章 苗つくりの実際
 1.タネモミ処理の方法
 2.育苗床土の調製
第5章 雑草を抑える
 1.雑草抑制は秋と春の二段階で
 2.深水、米ヌカ、有機チッソ、硫マグによる抑草対策
第6章 水管理・病害虫管理の実際
 1.イネの生理と作業性を両立させる水管理
 2.病害虫管理の実際
第7章 有機イナ作を実践する人たち
 ・田んぼに酒つくりの原理を導入して、
  限界突破のイネつくりをめざす
 ・秋処理を取り入れて産地全体の食味が上がった
 ・根を阻害しない土、大胆な疎植、遅植えで
  見えてきた、食味のよいコメの多収栽培
付録 用語集


本書は、作物別有機栽培の単行本の第1弾である。
これまでイナ作の実用書というと、冬から春にかけて出版されることが多かった。
イネつくりの構想を練るには、農閑期にあたるこの時期がちょうどよいからである。
しかし、私の勧めているイネの有機栽培(白い根イナ作)では、収穫後のイナワラやイナ株の分解を、田植えまでにできるだけ進めておくことがポイントになる。
そのために、収穫後できるだけ早く、必要な資料を施用して耕運しておきたい。
イネの有機栽培で成果を得るためには、前年の秋からの取組みが大切なのである。
つまり、『イネの有機栽培は秋から始まる』のである。
このような事情から、イナ作の実用書を秋に出版し、一年目から有機栽培の成果を手にすることができるようにと考えたわけである。

有機栽培というと、「収量が上がらない」「倒伏が多い」「品質や食味もいまいち」というイメージが農家の中に少なからずあるように思う。
ただ、「有機でないとコメが売れない」時代だから「有機」といっているけれど、実際は、「おいしいおコメを思いっきりたくさんとりたい」という欲求が農家の心の奥底にくすぶっているように思えてならない。

有機質肥料を使うから有機栽培なのではない。
イネの有機栽培の理論に基づいて資材を選び、田んぼの土を改良し、イネの生育を見ながら施肥を組み立てていく。
さらに地域の中で培ってきた技術や地域の特徴を組み込むことで、低収や倒伏を克服し、食味のよいコメをつくることができる。

このような方法論を土台に、各地の農家とともに実践を積み重ね、「おいしいコメを思いっきり多収したい」というイナ作農家の思いにこたえるべく、イネの有機栽培の考え方と実際を紹介したのが本書である。
本書は作物別有機栽培の「イナ作編」だが、先にまとめた『有機栽培の基礎と実際』『有機栽培の肥料と堆肥』と、あわせてお読みいただければ、得るものはより大きいと思う。

2008年8月                                               

小祝 政明

本書「はじめに」より




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