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書籍について

有機栽培の果樹・茶つくり

有機栽培の果樹・茶つくり

有機栽培の果樹・茶つくり
高品質安定生産の実際
-小祝政明の実践講座4-

著者名:小祝政明
出版社名:農山漁村文化協会
発行年月日:2011年2月
価格:2,376円(税込)

注文については、各書店、インターネット書店、田舎の本屋さん(農文協)をご利用ください。
10冊以上まとめ買いされる方は、弊社までご相談ください。


内容紹介


「枝=タネ」という理解をもとに、有機のチッソ(アミノ酸肥料)とミネラル肥効による高品質果実連産の手だてをガイド。全16種と、同じ永年性作物の茶を収録。『小祝有機の実践講座』最終巻。

目次


有機栽培の果樹・茶つくり

はじめに
図解 だれでもわかる果樹の有機栽培
第1章 果樹の生長と有機栽培
 1.果樹の生長と栄養生理
 2.隔年結果と施肥
 3.有機栽培のねらい
 4.施肥の考え方と実際
第2章 化成栽培から有機栽培へどう切り替えていくか
 1.化成栽培と有機栽培の違いとは
 2.硬い土がチッソ優先の生育を招く
 3.堆肥+草生で軟らかい土つくり
 4.有機栽培への切り替えは礼肥から
 5.有機栽培切り替え後の注意
第3章 有機果樹の病虫害防除
 1.果樹の病虫害
 2.有機栽培の病害虫対策
 ◆有機栽培の3つの資材
第4章 有機栽培の果樹つくり(タイプ別)
 <リンゴ>
 1.栽培と施肥のねらい
 2.チッソ施肥の実際
 3.ミネラル施肥の実際
 4.栽培の工夫
 <ナシ>
 <モモ>
 <スモモ・プルーン>
 <オウトウ(サクランボ)>
 <ウメ>
 <ブドウ>
 <カキ>
 <クリ>
 <イチジク>
 <イチジク>
 <キウイフルーツ>
 <ブルーベリー>
 <温州ミカン>
 <中晩柑橘>
 <マンゴー>


本書は、『有機栽培の野菜つくり』に続く、作物別有機栽培の単行本の第3弾である。
おいしくて安全な果物がほしいということで有機栽培への関心が高まっている。しかし、、その技術はまだ十分確立していないように思う。

私は、果樹栽培は「枝がタネ」であるという認識からスタートすることがポイントだと考えている。イネでも野菜でも、生育を安定させる基本は充実したタネである。
しかし、タネである枝に、毎年多くの養分をため込むことはむずかしい。甘い果実をつくるために、貯蔵養分をため込むために行うチッソ施肥(礼肥・秋肥)を抑えているからだ。その結果、樹勢・収量の低下、隔年結果を招いてしまっている。

「樹勢」と「甘い果実」の両立は化成のチッソではむずかしい。しかし、有機栽培では有機のチッソをそのまま樹勢維持に使うことができるので、光合成でつくられた炭水化物を果実の糖度アップに使うことができる。タネである枝を充実させて、「樹勢」と「甘い果実」の両立が可能になるのである。

一方果樹の生長は、その年の生長が翌年の生長へと継続していく。そのため木質化を進めて病害虫の被害をできるだけ少なくすることが大切だ。木質化の材料はセンイであり、センイは光合成によってつくられる炭水化物が原料である。光合成を維持するためのミネラルがいつまでもチッソに先んじて効いていること。「ミネラル優先・チッソ後追い」が健全に生長するための基本なのである。

果樹の有機栽培の施肥の原理はきわめてシンプルである。それは、タネである枝を充実させるために礼肥・秋肥としてアミノ酸肥料を施用し、いついかなるときにもミネラル優先の施肥を実践する、ということである。この施肥の原理に樹種ごとの特徴をつけ加えて、施肥の考え方、実際をまとめたのが本書である。

本書を読み進めるとき、総論と各論にあたる栽培樹種を読むのが基本だが、栽培している樹種を含む果樹タイプにも目を通してほしい。参考になることも多いと思うからである。
また、農家からの強い要望もあって、お茶の有機栽培についても取り上げている。永年作物ということもあり、果樹の本に合体させた形にしていただいた。

なお、植物生理の基礎や資材の特徴などについては、先にまとめた『有機栽培の基礎と実際』『有機栽培の肥料と堆肥』に詳しい。本書とあわせてお読みいただき、高品質多収の果樹栽培を実現していただきたい。

2010年10月
小祝 政明

本書「はじめに」より




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